…好きか?

結婚って…
プロポーズ!?



「ちょッ!
何言ってんの!?」



驚きすぎて
腕の中でもがいていると
ゼンはスッと離してくれて
ベッドに腰かけながら
真剣な顔をしてアタシの目を見る。



「もちろんすぐじゃない。
だけど、お前がココに残る理由が欲しい。
だから最善の方法だと思う」


「だからっていきなり…」



付き合うよりも早く
プ、プロポーズなんて…


だけど
ゼンの言う通り
最善の方法はきっと
ココに残る理由…


だから―――



「アタシも決めたよ。
話してみる、お母さん達に」



アタシも決意した。


 
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