…好きか?

知らなかった…


アタシは正直
委員長をそこまで気にした事も
見ていた事もなかった。

だけど彼女は
アタシを“羨ましい”と思っていたんだ…



「本当は、男のコ達と話もしたいし
 彼氏とかだって…
 だけど私は可愛くないからッ
 モテないッッ」



誰も気付いていないだけで
マジメって言われている学級委員長だって
普通の女のコ。


オシャレしたり恋をしたり当たり前。


だから―――



「いいんじゃない?」


「え…?」


「別に今からだって
 すればいいんじゃない?」



何1つ遅くない。


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