…好きか?
「朝比奈さーん?
んー…
いないんですかね…」
まったくの無反応に
困惑が隠せず
生徒会長に目で助けを訴えている。
もちろんそれは
生徒会長のコウヤも気付いてはいた。
「イチカちゃん…
いないみたいだねぇ…」
「…」
隣で副会長のミヤビも
何かを感じ取っていた。
「じゃ、じゃあ…
先に美男の第2位を発表しますね!」
明らかに動揺している発表者。
本当はこの場で
選ばれた人を壇上に上げてから
美男を発表するのだが
そうのいかない状況のため
急遽変更になってしまった―――