出会いは突然、電車にて。

｢今日暇？俺らと一緒に遊...｣


ひとりの男の人がなにかいいかけようとした時それはいつもの知っている声によって遮られた。


｢杏奈ー！｣


｢あっ、来た｡｣


その二文字をいう間に快斗は猛ダッシュで私の元まで来て


抱きしめられた。


ん？んんんん？

しばらくして状況をやっと自覚して顔が熱くなる。


｢えっ、ちょ、なにし｣

｢こいつ、俺のだから。取ったらタダじゃおかねーぞ｡｣


すると、ある男の人が口を開く。

｢まじかー、快斗先輩の彼女だったのかよー。俺、まじでほれそうだったのにー。勝ち目ねーじゃん。
みんないこーぜ｡｣

｢おぉー｡｣


男の人たちは渋々というように帰っていく。