出会いは突然、電車にて。

えっ？なに？どゆこと？


未だに状況が読めずに固まる。


｢あいつら俺の入ってた部活の後輩。
今日、部活休みだったのか。ってかあいつら杏奈に話しかけるとか、一回シメとかないといけないな｡
そーいや、来るならもっと早く連絡入れてくれれば良かったのに｡｣


｢えっと、その、うん。次からは気をつける｡
その後輩の人はシメたらダメだから。そんな滅相もないこと言わないで｡
あと、今日来たのは、、快斗今日仕事？｣


｢あぁ、うん、バイトだけど。｣


｢快斗のバイト先に行きたくて。店長さんにも会いたいし！｣


言い終わってカイトの顔を見ると顔をしかめていた。


｢あれ、どうしたの？｣


｢店長に会いたいとか、あの人に惚れたの？｣


もしかして、もしかしなくても、これはやきもち...。

嬉しい、すっごい嬉しいんだけど...。


｢ごめん、そんなんじゃなくて。私があの世代の人に惚れることはないって。お父さん？みたいな。

でもね、店長さんと初めてあった時、多分快斗がいてくれたからだと思うんだけど、怖くなかったの。
いままで初対面男の人と喋るなんて絶対有り得なかったのに｡

だからありがとう｡｣