出会いは突然、電車にて。
「そう言えば、お父さん元気?」


「なんとか安定してきたみたい。
もうすぐ退院出来るって。」


「本当?!」

快斗のお父さんはやっと回復が徐々に見えてきた、というのはほんの一年前のこと。

お父さんには私たちの交際は認めていただいてる。


「今何時だ?」


「今はねー、11時。」


もちろん、夜の。


「今日はもう寝るか、
明日、行きたいとこあるんだけど予定ある?」


「ううん、大丈夫!」


「分かった!じゃあ先ベッド行くわー、お先ー。」


「ちゃんと着替えて寝てよ!汚いんだから。」


「わーってるって。」



私もタンスに向かい、着替える。

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