出会いは突然、電車にて。
【快斗 side】

杏奈の学校の文化祭に来ていた。


杏奈とはずっと会えなくて、
せめてクラスぐらい聞いておけばよかったと思った。

メッセージの既読もつかないし、この混み具合だとこのままいても杏奈と会えないと思った俺は、トイレに行って帰ろうと思っていた。


そしたら、
『黙ってついてこいよ!』


どこからか怒鳴り声。


周りは自分たちのことに夢中で気づいてないけど。


腕をひかれてる女の子を見ると、





杏奈。


あの時のように目を潤ませながらいやいや腕をひかれてついていってる。


気づいたら頭に火がのぼっていて、走り出していた。

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