出会いは突然、電車にて。
｢じゃあ、俺も行くよ。
またあんなことになってたら怖いし｡｣


｢うん、ありがとう。
でも走るよ！｣


｢えっ、｣


立ち直りが早すぎる私に驚いたのか戸惑う快斗の手をひいて、猛ダッシュ！


ハァハァ、これで50メートルそう走ったら絶対自分の過去最高とれてた。


なんてどうでもいいことを考えながら教室に入ったら受付の瀬奈が1番に気づいて抱きしめてくれた。


｢大丈夫？
怖かったよね｡
心配したんだよ｡｣


そう言いながら何人かに連絡を入れてる。


｢ん？
なんで知ってるの？｣

もしかして瀬奈ってエス


｢エスパーじゃないから。
杏、相変わらず考えてること丸見えすぎ｡


実は杏が変なヤンキーに無理やり連れてかれるところを見てた子がいてそれで連絡してくれたんだよ｡

それで杏に急いで連絡入れたのに何も出てくれないし｡
だから前半の担当の子で用がないって言ってくれた子たちに探しに行ってもらってたから今連絡入れたの｡｣


そう言って瀬奈は携帯を示すかのようにフルフルさせる。
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