出会いは突然、電車にて。
「ぜなあぁぁあー
ありがどうー!」

嬉しすぎて私は瀬奈に抱きつき返す。


「無事で何より!

それでなんかあのイケメンにむっちゃ見られてるけど知り合い?」

あっ、やば。

忘れてた。


瀬奈から少し離れてまだ紹介してなかったのを思い出し、快斗の腕を引っ張って連れてくる。


「えっと、知り合いっていうか友達かな。

いつも瀬奈と電車で会うまで一緒に登校してくれてる人。」

すると瀬奈は私に男友達がいるとは思わなかったのか、

「はやく紹介してよー!」

背中をバシバシ叩いてくる。
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