出会いは突然、電車にて。
その子は訳が分からないというように上靴を探るが出てこない。


仕方がなく、その子は靴下で教室まで向かう。


ガラッ

ドアを開けるとみんなから突き刺さるような目線。


コソコソという話し声。


黒板を見ると、

《大ニュース!

あの地味な風見さんが若磨に告白した!》


と書かれていた。

「お前みたいなきもいやつのこと、若磨が相手にするわけないじゃん。」

若磨というのはたしか騙した子だろう。

そういって、女の子は手を振りあげ、叩く体制をとる。

< 67 / 159 >

この作品をシェア

pagetop