出会いは突然、電車にて。
第13章＊初デート
あの日から約１週間が経った。


無事彼氏彼女になれた私達だったけど学校が違うので今まで通りメッセージと朝の電車でしか喋れない。


でも、喧嘩していたことが無かったみたいに自然に仲良く平凡に過ごすことが出来ていた。


それでなんで今私は鏡の前で服を散らかしまくっているのかと言うと、


今日の朝の出来事。





｢おはよう、快斗｡｣


｢おはよ｡｣


出会った頃からもういつのまにか3ヶ月以上も過ごしてきて当たり前になってきた会話。


｢あ、あのさ、｣


快斗は顔を真っ赤に染めて、言葉をつまらせながら言葉を発する。


｢ん？なに？｣

｢今週の日曜日アイテマスカ？｣


カタコトで喋る快斗からはとてつもない緊張が感じられる。


｢空いてるよ｡｣


というと、瀬奈が合流したのでそれ以上約束の話は出来なかった。

詳細はその日の夕方メッセージで送られた。

< 80 / 159 >
表紙・目次

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop