出会いは突然、電車にて。
第14章*秘密
【快斗 side】

自分がまだバイトのことを喋ってなかったことに驚く。

ついでに全部話そうと思えた。


全部話してしまったらもしかしたら杏奈にひかれてしまうかもしれない。


でも、杏奈には隠し続けてはいけない。





お父さんは本当にお母さんを愛していた。


誰から見ても仲の良い、幸せな夫婦だった。



今は俺は父子家庭だ。


お母さんは1年前の買い物の帰り、事故に巻き込まれて死んでしまった。


それからはお父さんの様子がおかしかった。


毎日ずっと仕事にも行かず、お母さんの仏壇の前にいてご飯もまともに食べていなかった。


俺は何日も続いたある日、さすがにおかしいと思って精神科に連れていった。


すると病み症と診断された。


そして今は
















入院している。
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