太陽とアナタ〜約束の場所〜
ヤンキーエース
「このみ待って!!そんなに焦らなくても結果は逃げないじゃん!」
「いいからいいから!」
校門を駆け抜ける。
春風が、頬をくすぐる。
小学校からの親友である、このみと同じ高校に通いたい。
私・七海飛鳥(ななみあすか)は、その一心で受験戦争を戦いぬいたつもりだ。
「あー...ドキドキするよ」
いつも元気なこのみが、緊張で肩を張り詰めさせている。
人だかり。
あの中心にある一枚の紙に、運命の数字があれば...
受験番号を記した紙を、無意識に握り締めた。
どうか...
ありますように.......