春の夜月はサクラとともに。
カエルレウム王国とは、この国の隣国でアウランティウム王国とは真逆の位置にある国だ


私が驚いたのはただの隣国ではないからだ


カエルレウム王国は、この国と対立している国だからだ


今の王から数十代遡っても対立していたと言われている


そんな国の王子がこの国に来るだけでもとてつもなく有り得ない事なのに


側室に私を迎えたいだなんて…


この行為は人質として私を迎えるという意味だろう



私は第二王子どころかカエルレウム王国の人間とは一切会ったことがない


父が危ないからと止めていたからだ


私は幼い頃から危ない人間ばかりの国だと伝えられていた
< 4 / 5 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop