ルミナスの当主の秘密
Side琥珀

魔法陣に飛び込んだ先は、炎に包まれたフィールドになっていた。




魔法陣の中はその使い魔によって状態が違うとは聞いているが、炎ということは火属性ということか?




フィールドに降り立った降り立った途端、後ろから声が聞こえた。




『ほぉ、お主が我の主か』



『お前は、“火龍ヴルガ”!』



ヴルガって確か神級の使い魔だよな?



こんな簡単に出てくるのか?



『我の元に現れたからにはお主は強いだろうがお主には悪いが試験をする。クリアできたら、お主を主と認めよう』



やっぱり一筋縄では行かないか



『わかった。それでその試験内容は?』



『簡単だ。我の魔力に耐えればよい。今から我がお主の中に最大限の炎の魔力を与える、それに耐えればよい』



なるほどな



神級の使い魔の事だ、とてつもなく魔力が高いだろう。




下手したら、死ぬ人もいる。




でも、俺は頑張って耐えてみせるさ。




『用意はいいか?』



『ああ、いい。いつでもやってくれ』



『よし、では行くぞ!“我の魔力よお主に宿れ!”』



その途端、炎の固まりの様なものが俺の元に飛んでき、俺の体の中に入った



『・・・ッ!』



その途端、全身に痛みを感じた




『・・・ッなんだよこれ』




『耐えられないか?降参しても良いぞ』



『誰が・・・!』



降参するか



そう続けて言おうと思ったが、あまりの痛みに言い続けらる気力も無かった






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