ルミナスの当主の秘密
Side怜

なかなか帰らないなー琥珀は。



もう、5分経ったんだけどなー



周りはまだ、魔法陣をかくのに苦戦してるようで、召喚を始めているのは私達だけだった。



すると突然隣から呪文が聞こえた。



『“ウィンドガルムを収める精霊よ、我が魔力を糧にし我、遠藤 美咲をウィンドガルムに導きたまえ!”』



お、美咲達のペアも出来たんだ!




見る所、美咲が最初に召喚しに行くらしい。



『革、先に美咲行かせたの?』



『んー?美咲が先に行きたいって言ったんだよ、美咲は一度言い出すと止まらないからなー』




そういう事か。




1人で納得していると、琥珀がかいた魔法陣が輝きだした




『あ、琥珀が帰ってくるよ!』



一体何級の使い魔を連れて来るんだろうー♪



楽しみー!



『・・・ウソ、ほんとに?』




ほんとに、“火龍ヴルガ”?




『マジかよ。琥珀のヤツ神級召喚しやがった』




いや、うん。




普通の人はそこかもしれないけど!




私は、そこじゃなくて




『ほんとに、ヴルガなの?』




私が叫ぶとヴルガはゆっくりこっちを見た




『お主、怜か!?』




『そうだよ』




ヴルガは昔、私の使い魔だった。




でも、色々あって契約を解除した




『そっかー、ヴルガ無事だったんだよかった』




『怜も、無事でよかった』




『ありがと、それより琥珀お疲れ!どうだった?』



私は、近くでぐったりしている琥珀に声をかけた



『ただ、ひたすらに疲れた』



・・・・・・



『あはは、お疲れ!ヴルガの事だから試練受けたんでしょ』




ヴルガの考える事はお見通し!




『よく分かったな。もう二度とやりたくねぇよ』




『“ヒール”これで楽になったでしょ?私も召喚してこよーっと』



よし、頑張るぞー






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