ルミナスの当主の秘密

魔法陣に飛び込むと中は真っ白で何も無かった





何にもないって事は無属性の使い魔?





下を見ると、そこには黄金の狼がいた





待って、黄金の狼って事は






『ゴールデンウルフ!?』






うそ!ほんとに!?





ゴールデンウルフなんてめったに会えない





そのゴールデンウルフが私の目の前に・・・





も、モフりたい・・・





はっ!違う違う。





今は、使い魔を召喚しに来たんだ!




『そなたが儂の主か』





『ええ、そうよ』





喋り方からしてどうやら男のようだった。




『そうか。ならば、契約しよう』





『・・・え?私を認めてくれるの?』





ゴールデンウルフっていうのは、神級の中でもトップにあたる存在。





それなのに、“火龍ヴルガ”のように試練も何も無いの?






『ああ、そなたは見る限り魔力が強い。そんな者に試練を与える程儂は、アホではないからのぅ』





アホって、言い過ぎじゃない?





確かに私は、魔力が強いけど試練を与えてもいいと思うけど





『儂の名は‘アル’儂らの言葉で黄金の狼という意味じゃ。儂の命そなたに預けよう、よろしく頼む。我が主』






『私の名前は、栗原 怜。アルあなたの命受け取りました。私、栗原 怜、命をかけてあなたの命を守りましょう』





使い魔同士の契約は、別に決まった言い方はないの。





しいていえば、互いに名前を名乗る事。





それが決まり。





それ以外は、何をしてもいい。





私達みたいに命を預かりましたって言ってもいいし





名乗るだけで終えてもいいし





まぁ、それは人それぞれ?かな





『では、主そろそろ帰るとするかのぅ』





主って呼ばれるのなんかやだ!






『怜でいいよ、そろそろ帰ろっか』






『では、お言葉に甘えるとする。怜、では帰るぞ』






その途端目の前が眩しくなり、何も見えなくなった。








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