ルミナスの当主の秘密
何も無いところから扉が出てきたと思ったら、持っているカギで扉を開けて中から精霊が出てきた。




これがカギ使いの戦い方なのね。




『アクエ!』 『イグニス!』




『スゥーを』 『カルルを』




『倒せ!』 『倒してくださいですぅー!』





アクエは巨大な水の球体を、




イグニスは巨大な火の玉を、




それぞれ相手に放った。




『若干こっちにも飛んできてるし、“シールド!”』




私が“シールド”と唱えたと同時に、水と火の玉は襲ってきた。





ギリギリセーフみたいね。





2人が戦うのは別に構わないけど、こっちにあまり被害を及ばない様にして欲しいわね。





『アクエ!波を放て!』




『そっちがその気なら、こっちもやっちゃいますぅー!イグニス!巨大な波をお願いしますですぅー!』





嫌な予感しかしないわ。





『・・・“シールド”』





とにかくシールドをしておこうかしら。





その途端、波が放たれた。





アクエの波は、津波。





イグニスは、火がどんどん生き物のように動いていて、アクエの方にむかっていた。





『これ、シールドで防ぎきれる気がしない、よけないと!』





気づいた時には、遅くすぐ近くに迫っていた。





『あ、危ない!』




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