ルミナスの当主の秘密

『って言う感じよ』




『それは、大変だったね。おつかれ、二人とも』





どうりで遅くなったわけだ。





『あ、あの、革様と美咲様の友人ですよね?僕のせいで迷惑をかけてごめんなさい!』





バッと私達に頭を下げてきて、あまりの勢いに少し驚いた。





『私達は、別にいいよ?そりゃあ心配したけど無事なら構わないから。私は栗原 怜、よろしくね!』





『は、はい!僕は、カルルと言います。よろしくお願いします!!怜様!!』





そういったカルルの顔はすごく笑顔で可愛かった。






『あの、そちらの方もよろしくお願いします!!』






そう言って、私の隣にいる琥珀に向き合った。





『あぁ、よろしくな』




そのまま琥珀は顔を逸らしてしまった。





もしかして、何か怒ってるの?





『ねぇ、美咲。琥珀何か怒ってるの?』




『ん?ああ。琥珀は初対面の人にはあんな感じよ、学園では冷酷王子なんて呼ばれてるし。だから、怜への最初対応が驚いたわ。何か特別な感じたのかしらね』





特別な感じ?




私に?




そりゃあ、私は当主だけどまだみんなには言ってない。





だから、他の人と特別な所なんて特にないと思うけど




『ふふっ、見事にわからないって顔をしてるわね』




< 32 / 33 >

この作品をシェア

pagetop