ヒミツの通り道。
あたしの突然のボケにもついてこられるとは……。
なかなかやるぞ?
と、その時………。
「あまね。」
無駄に輝いている黄金の人間像………じゃなかった。
ただの人間が話しかけてきた。
誰であろう。
奴である。
「はいはいこちら海音。
皇くん、何の御用でございましょうか。」
あたしに話しかけてきたのは、天使のような微笑みを表情に醸し出す皇くん………ではなく、黒い笑みを浮かべた恐ろしい形相の皇様だった。
まさに悪魔の微笑み。