ヒミツの通り道。
ごめんね、ありがとう
その後、湊の友達のレオン君と名乗る人と、愛美ちゃんと美咲さんが入ってきた。
レオン君と愛美ちゃんは勝手に話を聞いちゃったことに、
美咲さんは勝手に話しちゃったことに、
何回も何回も謝ってくれた。
あたしは、『離れていかないで』でもなく、
『独りにしないで』でもなく、
こう言った。
『ありがとう。』
3人もまた、あたしの居場所をつくってくれた人だから。
……レオン君は初対面だけど、なんとなく、美咲さんにあたしの事を聞きながら見守ってくれていた気がするから。