ヒミツの通り道。



コンコン



ドアをノックし、俺は遠慮がちにあまねに聞いた。



「あまね?

大丈夫?」



「………。」




問いかけてもやっぱり返事はない。




「ご飯だけど、下りてこられる?」



「………。」



「……あまね?」




このまま返事がないなら黙ってリビングに引き返そうと思った時……




「ねえ。」




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