ヒミツの通り道。


「…あっ!

あと、あたし達が一緒に住んでることは、誰にも言わないことっ!


これが一番大事っ!

わかった?」



「……なんで?」



ほえ?


なんでって……。



「だって、そんなこと学校で言っちゃったらあたし、皇くんファンにズタボロにされちゃうもん。」



そんなライオンの群れに飛び込むような真似をするなんて、ぜっっったいにやだ!



「へぇ。

じゃああまねは、俺にファンがいることに嫉妬してるの?」



皇くんがあたしを試すような顔をして聞いてきた。



「へっ?

なんでそうなるのっ!

ただあたしは自分の身の危険を皇くんに……っ!」


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