ヒミツの通り道。



「え、いや、でもさ、

朝ごはんの支度もしなきゃいけないし……。






「そんなのあとでいいでしょ。


今は俺といるんだから、ちゃんと俺だけのことを考えてなよ。」



……そんなこと言ったって…。



「…なに、あまねは俺のこと嫌いなんだ。


そうなんでしょ?」




そう言って、皇くんから背を向けていたあたしを、無理矢理正面に向かせられた。




うぅ。



だからそういう目で見ないでぇ!!





「…そ、そういうわけじゃ……。」




「うん!

だったらいいじゃんっ!

このままずっとギュッてしてよ?」


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