お見合い相手は、アノ声を知る人
振り向くと渋い表情で私のことを睨んでて、そうだよね、そんな顔になるよね…と思い諦めた。
ウーロン茶のグラスを傾け、ゴクン…と喉を潤した。
小さな氷の粒が喉を通り過ぎてくのを感じて、その感触がなくなってから続きを言った。
「彼が私の部屋に来るのは平日だけで、絶対に泊まらないで帰って行く後ろ姿を、いつも切ない気持ちで見送ってた。
帰らないで…と願いたいけど出来なかった。彼には奥さんがいることを承知で、この関係になったんだから」
それでも体を求めてくれる時は私だけを見てくれる。
綺麗だ…と言われるとゾクッとして、甘噛みされて跡を付けられると嬉しくて堪らなく好きだと思ったーー。
「関係を続けていくうちに、彼のことを一番に想ってるのは私だと、いつしかそんな風に思うようになっていったの。
バカみたいだけど不毛な恋の虜になってて、彼が居てさえくれればいい…と思う自分に変わってた」
独り占めしたいと思う感情が溢れそうだった。
彼と秘密の恋を始めて、三ヶ月くらいが経っていたーーーー。
ウーロン茶のグラスを傾け、ゴクン…と喉を潤した。
小さな氷の粒が喉を通り過ぎてくのを感じて、その感触がなくなってから続きを言った。
「彼が私の部屋に来るのは平日だけで、絶対に泊まらないで帰って行く後ろ姿を、いつも切ない気持ちで見送ってた。
帰らないで…と願いたいけど出来なかった。彼には奥さんがいることを承知で、この関係になったんだから」
それでも体を求めてくれる時は私だけを見てくれる。
綺麗だ…と言われるとゾクッとして、甘噛みされて跡を付けられると嬉しくて堪らなく好きだと思ったーー。
「関係を続けていくうちに、彼のことを一番に想ってるのは私だと、いつしかそんな風に思うようになっていったの。
バカみたいだけど不毛な恋の虜になってて、彼が居てさえくれればいい…と思う自分に変わってた」
独り占めしたいと思う感情が溢れそうだった。
彼と秘密の恋を始めて、三ヶ月くらいが経っていたーーーー。