お見合い相手は、アノ声を知る人
彼が出てくる前に先に服を着替えた。
クローゼットに掛けられてた服は確かにクリーニングのタグが付き、自分のだけでなく、私の分まで頼んでくれたんだ…と思った。
「ホントに優しいんだか何だか」
どんな人か今一つ謎だな…と思いつつ、壁際のドレッサーの前で簡単にメイクする。
そうしてたら彼がパウダールームから出てきたのが見え、そのバスローブ姿を敢えて見ないように努めた。
「ワッフル美味しかったです。ありがとうございました……」
服のことも含めてお礼を言ったつもり。
昨夜から散々お世話にもなったし…と思った。
「あ?いいよ、別に」
素っ気なさに気が抜ける。
クローゼットを開けた彼がベッドの方で着替える姿が鏡越しに見え、知らん顔しておくのが大変だった。
だって、意外にも逞しい体つきで、お腹も足も引き締まってるんだもん。
肌が浅黒く焼けてるのが目に付いて、輝いて見えて眩しかった。
(見えない、見えない)
そう思ってないと意識してしまいそうだ。
男性なんてもう要らないんだから…と念を押した。
クローゼットに掛けられてた服は確かにクリーニングのタグが付き、自分のだけでなく、私の分まで頼んでくれたんだ…と思った。
「ホントに優しいんだか何だか」
どんな人か今一つ謎だな…と思いつつ、壁際のドレッサーの前で簡単にメイクする。
そうしてたら彼がパウダールームから出てきたのが見え、そのバスローブ姿を敢えて見ないように努めた。
「ワッフル美味しかったです。ありがとうございました……」
服のことも含めてお礼を言ったつもり。
昨夜から散々お世話にもなったし…と思った。
「あ?いいよ、別に」
素っ気なさに気が抜ける。
クローゼットを開けた彼がベッドの方で着替える姿が鏡越しに見え、知らん顔しておくのが大変だった。
だって、意外にも逞しい体つきで、お腹も足も引き締まってるんだもん。
肌が浅黒く焼けてるのが目に付いて、輝いて見えて眩しかった。
(見えない、見えない)
そう思ってないと意識してしまいそうだ。
男性なんてもう要らないんだから…と念を押した。