お見合い相手は、アノ声を知る人
頭を切り替えよう…と思い、真っ青な空を見上げた。
こんな青空のように、いつか自分の心が晴れ渡る日が来ればいいんだけど…と考えたーー。
ププッとクラクションが鳴り、目線を前に向けるとロータリーに入ってきた青い車のウインドウが開いた。
運転席から顔を覗かせた彼が「明里」と、まるで違和感もなく呼んでる。
妙だけど擽ったい。
これに慣れるのもどうかある…と思いつつ、その車に近付いた。
すると、車を降りた彼が助手席のドアを開けてくれて、驚きと同時に戸惑いを隠せず振り返った。
「…何だ?早く乗れよ」
「…あ…はい」
彼にとって、この行為は日常的なもので、それに自分が慣れてないだけだというのは分かる。
それでも余りにもスマートな行動に、少し面喰らってしまった。
駅を出発すると直ぐに郊外へ出た。
案外と狭い町らしく、目的のお寺にも直ぐに着いてしまいそうだ。
「あそこにユニクロあるけど行くか?」
路肩の赤い看板を指差して訊ねる彼に頷いた。
とにかく下着を着替えたくて仕方なかったから丁度いい。
こんな青空のように、いつか自分の心が晴れ渡る日が来ればいいんだけど…と考えたーー。
ププッとクラクションが鳴り、目線を前に向けるとロータリーに入ってきた青い車のウインドウが開いた。
運転席から顔を覗かせた彼が「明里」と、まるで違和感もなく呼んでる。
妙だけど擽ったい。
これに慣れるのもどうかある…と思いつつ、その車に近付いた。
すると、車を降りた彼が助手席のドアを開けてくれて、驚きと同時に戸惑いを隠せず振り返った。
「…何だ?早く乗れよ」
「…あ…はい」
彼にとって、この行為は日常的なもので、それに自分が慣れてないだけだというのは分かる。
それでも余りにもスマートな行動に、少し面喰らってしまった。
駅を出発すると直ぐに郊外へ出た。
案外と狭い町らしく、目的のお寺にも直ぐに着いてしまいそうだ。
「あそこにユニクロあるけど行くか?」
路肩の赤い看板を指差して訊ねる彼に頷いた。
とにかく下着を着替えたくて仕方なかったから丁度いい。