お見合い相手は、アノ声を知る人
背中から吹いてくる風が温かった。
何かに押される様な気分でシャワーを浴びて出てみればーー
「……寝てる」
どうやらのんびりとお風呂に浸かってる間に、ホテルの人が布団を敷きに来たらしい。
うつ伏せて本を読んでたらしい彼はそのままの格好で寝入ってる。
疲れてるんだな…と呟き、そうよね、結構お酒も飲んでたしね…と納得した。
あれこれと心配してた自分が可笑しくなり、お疲れ様…と囁き、明かりを消してベッドへ行こうと足を向けたけど。
でも…と振り返ると、そこに眠ってる彼の寝顔を見ておきたい気もして、やっぱり隣で寝ようと思い止めた。
隣に敷いた布団に潜り込み、じっとその寝顔を見守る。
こんな自分でも、彼が笑ってくれるならいいかもしれない。
何より、この綺麗な寝顔が見れるなら幸せだーー。
「お休みなさい」
擦り寄っていくと寝ぼけた彼が私の背中に腕を伸ばした。無意識のままぎゅっと抱きしめて、そのまま寝入り込んでしまう。
少し暑苦しいと考えたけど、湯疲れもあったのか、いつの間にか自分も眠ってしまった。
何かに押される様な気分でシャワーを浴びて出てみればーー
「……寝てる」
どうやらのんびりとお風呂に浸かってる間に、ホテルの人が布団を敷きに来たらしい。
うつ伏せて本を読んでたらしい彼はそのままの格好で寝入ってる。
疲れてるんだな…と呟き、そうよね、結構お酒も飲んでたしね…と納得した。
あれこれと心配してた自分が可笑しくなり、お疲れ様…と囁き、明かりを消してベッドへ行こうと足を向けたけど。
でも…と振り返ると、そこに眠ってる彼の寝顔を見ておきたい気もして、やっぱり隣で寝ようと思い止めた。
隣に敷いた布団に潜り込み、じっとその寝顔を見守る。
こんな自分でも、彼が笑ってくれるならいいかもしれない。
何より、この綺麗な寝顔が見れるなら幸せだーー。
「お休みなさい」
擦り寄っていくと寝ぼけた彼が私の背中に腕を伸ばした。無意識のままぎゅっと抱きしめて、そのまま寝入り込んでしまう。
少し暑苦しいと考えたけど、湯疲れもあったのか、いつの間にか自分も眠ってしまった。