お見合い相手は、アノ声を知る人
ーーその夜、夢の中で和服姿の女性が笑っていた。

腕に抱かれた赤ん坊はそんな彼女をじっと見て、ほやほやと幸せそうな笑み浮かべてる。


(あの子は自分の先祖だ……)


何故かそう思った。

今回のことは、全てあそこから始まったんだ。

過去の時代に命が届けられてて良かった……と思うと微笑ましくなって、涙が溢れたーーー。



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