お見合い相手は、アノ声を知る人
上司の彼は……
翌日から働かされてるオフィス内で、私は大きな溜息を吐いた。
「あーもう、終わらない……」
出社した時からやってる仕事は、外回りに出たメンバーの経費処理なんだけど、これが一月分ほど溜まってる状態らしく、やってもやっても終わらない。
どうやらこの部署では暫くこの仕事をする者がいなかったみたいで、幸いとばかりに私が雇われることになったらしい。
だけど……
「こんなの社に戻った時点ですぐにやれば良かったんじゃないの!?」
たった一人残されたブース内で愚痴をこぼす。
配属された『宿泊業務課』は、ほぼ全員が毎日外回りに出かけてる。
新しい宿泊施設を開拓するのは主に主任である小早川一路の仕事で、他のメンバーはその開拓先のいろんなメンテナンス業務を行ってるそうだ。
『人使いが荒くて部下にはいろいろと不評でしてな……』
そう言ってた彼のお祖父さんの言葉を思い出した。
確かにこれだけ外回りばかりさせられてたら嫌になるかもしれない。
でも、聞いてた話とはちょっと違うみたいな雰囲気も感じてる。
「あーもう、終わらない……」
出社した時からやってる仕事は、外回りに出たメンバーの経費処理なんだけど、これが一月分ほど溜まってる状態らしく、やってもやっても終わらない。
どうやらこの部署では暫くこの仕事をする者がいなかったみたいで、幸いとばかりに私が雇われることになったらしい。
だけど……
「こんなの社に戻った時点ですぐにやれば良かったんじゃないの!?」
たった一人残されたブース内で愚痴をこぼす。
配属された『宿泊業務課』は、ほぼ全員が毎日外回りに出かけてる。
新しい宿泊施設を開拓するのは主に主任である小早川一路の仕事で、他のメンバーはその開拓先のいろんなメンテナンス業務を行ってるそうだ。
『人使いが荒くて部下にはいろいろと不評でしてな……』
そう言ってた彼のお祖父さんの言葉を思い出した。
確かにこれだけ外回りばかりさせられてたら嫌になるかもしれない。
でも、聞いてた話とはちょっと違うみたいな雰囲気も感じてる。