お見合い相手は、アノ声を知る人
スタンド以外にあるものと言えば、窓際に置かれた籐椅子付きのテーブルと壁際に並ぶテレビとドレッサーだけ。
「分かったか。だったら、あんたも大人しくこのベッドのそっち側で寝ろよ」
おやすみ…と言いながらバサッと肌布団を引っ被った。
空調の温度は少し低めに設定されてて、何も掛けないでいたら寒かったらしい。
「え…あの…」
戸惑ってるうちにスースーと寝息が聞こえてくる。
疲れてるらしく、呆れながらその背中を見守った。
「何やってるの…私」
自分のやった事の結果とは言え、お見合いも付き合いも断るつもりでいる彼と同じベッドにいるなんて。
しかも、既に家族には連絡済み?
私が酔い潰れて帰れないと、両親も祖父も知ってるってこと?
「ウソ…どうしてよ…」
せめて連絡もしないでいてくれたら良かったのに。
そしたら、要らない詮索もされずに済んでる筈だ。
「マズ…朝帰りなんてしたらきっと…」
この横に眠ってる男と何かあったと思われる。
何もしてないと言ったにしても、信じてもらえる訳がない。
「分かったか。だったら、あんたも大人しくこのベッドのそっち側で寝ろよ」
おやすみ…と言いながらバサッと肌布団を引っ被った。
空調の温度は少し低めに設定されてて、何も掛けないでいたら寒かったらしい。
「え…あの…」
戸惑ってるうちにスースーと寝息が聞こえてくる。
疲れてるらしく、呆れながらその背中を見守った。
「何やってるの…私」
自分のやった事の結果とは言え、お見合いも付き合いも断るつもりでいる彼と同じベッドにいるなんて。
しかも、既に家族には連絡済み?
私が酔い潰れて帰れないと、両親も祖父も知ってるってこと?
「ウソ…どうしてよ…」
せめて連絡もしないでいてくれたら良かったのに。
そしたら、要らない詮索もされずに済んでる筈だ。
「マズ…朝帰りなんてしたらきっと…」
この横に眠ってる男と何かあったと思われる。
何もしてないと言ったにしても、信じてもらえる訳がない。