恋を教えてください
昔の記憶
ーーーーーーーーーー
「みいちゃん!」
「あ!健ちゃん〜遅いよお〜」
いつも私のこと待たせて!!
ほんとノロマなんだからっ!
「ごめんね、ちょっと転んじゃって」
「もうっ!いいよ!」
「ありがとう」
健ちゃんはクシャッと笑って私に手を差し出す。
「これなに?」
小さくてピンク色の貝殻だ、
宝石みたいにキラキラしてる。
そのとき、風が私たちの間を通り抜けた。
「これはね………………だよ」
「え?なに?」
「だから………………だよ」
聞こえないってば!
今日は風が強い。
声の小さい健ちゃんの言葉は風にさらわれていく。
すると健ちゃんはくるりと背中を向けた。
「健ちゃん?」
「みいちゃん。ごめんね。僕、もういかなくちゃ」
幼い私でも、健ちゃんが言ってることがなんとなく分かった。
「どこに行くの?お家に帰るの?」
「……じゃあね。」
「待ってよ!健ちゃん!!!」
健ちゃん…………!
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「みいちゃん!」
「あ!健ちゃん〜遅いよお〜」
いつも私のこと待たせて!!
ほんとノロマなんだからっ!
「ごめんね、ちょっと転んじゃって」
「もうっ!いいよ!」
「ありがとう」
健ちゃんはクシャッと笑って私に手を差し出す。
「これなに?」
小さくてピンク色の貝殻だ、
宝石みたいにキラキラしてる。
そのとき、風が私たちの間を通り抜けた。
「これはね………………だよ」
「え?なに?」
「だから………………だよ」
聞こえないってば!
今日は風が強い。
声の小さい健ちゃんの言葉は風にさらわれていく。
すると健ちゃんはくるりと背中を向けた。
「健ちゃん?」
「みいちゃん。ごめんね。僕、もういかなくちゃ」
幼い私でも、健ちゃんが言ってることがなんとなく分かった。
「どこに行くの?お家に帰るの?」
「……じゃあね。」
「待ってよ!健ちゃん!!!」
健ちゃん…………!
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