恋を教えてください
ーバンっ


「はああ?!」



沙月は勢いよくテーブルを叩いて立ち上がった。





「何歳なの?!その人!どこの人!何してる人?!」

「ちょっと、沙月静かに!!」




私も人のことを言えないけど。




あつさんのことは……




「歳も知らない。何も知らない。」




あの時は名前しか聞けなかったんだ。



「ちょっ……それ、ほんとに大丈夫なの?」

「大丈夫だよ!昨日電話したし!」

「そう。なにかあったら電話して。すぐ駆けつけるから」

「ふふっ。沙月、お母さんみたい」






私のことになるとすぐ心配して、過保護なお母さん。




そんな沙月が大好きで、大切な人。

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