こんなの心臓もちません!
「ちょうどよかった。結良、これ」

「え?」

差し出されたのは2枚のチケット。

「これって……」

「スイーツのチケット。期限が今日まででな。買い物行くついでに行ってきたらどうだ?」

誠也くんがそう言って渡してくれて、

自分の目がパッと輝いたのがわかる。

学校帰りに凛とスイーツとか、癒しのダブルパンチ……!

「ありがとう!」

「ん。楽しんでな」

そう言った誠也くんに『うんっ』と頷いて、

階段を降りて家を出た。
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