こんなの心臓もちません!
男の子の部屋ってこんな感じなんだな。

「なにぼーっとしてんだよ。
さっさと座れ」

「う、うん」

そう言われて椅子に腰掛けると

千紘が引き出しから湿布を取り出す。

「なんで自分の部屋の引き出しに入れてるの?」

「部活で怪我とかするからな」

あ、なるほど。

「腕」

一言そう言われて黙って差し出すと

ひやっとした感覚と共に貼り付けられる。

「……ん」

「あ、ありがとう」

そう言ってなんとなく腕を見る。

「なんか上手だね」

「いや普通だろ」

そうなのかな?

私だったらシワシワになってると思うけど。
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