流れ星に願いを込めて
「でも取れない事を証明することはできるわ」


とリリィは言います


「しょうめい?」


と少年が首を傾げると、リリィは「しめすということよ」と言いながら足元に落ちていた石を拾った

「いい?」そう言うとリリィは石を池に投げたのでした

“ポチャン”という音とともに、水面に映った星と月が揺らいだり消えたりしました


「あ!」


少年は驚いて声を上げました


「そっか、何となくさわれないのがわかった…」


少ししょんぼりしながら、少年はリリィに言います

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