流れ星に願いを込めて
リリィは何だか悪い事をした気分になりました

どうしようかと思っていると、リリィは大切な事を思い出しました

この少年は迷子だと言っていた事です

今頃両親が心配していることでしょう

リリィは慌てて少年に尋ねます


「タクヤくんはどこから来たの?」


リリィの問いに少年はリリィを見上げて、先ほどより悲しそうな表情をしました


「分からないの、ボク気づいたらここにいたの。だから帰れないの」


どうしたことでしょう

全く手掛かりがありません

仕方がなくリリィは少年と一緒に付近を歩けば、何とか家が見つかるかもしれないと考えました

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