流れ星に願いを込めて
どうしてだろうと悩んでいると、まだ供えられたばかりの花がリリィの目に映りました

はっとしてリリィは少年を見つめます


「タクヤくん、迷子になる前ここに来たことある?」


少年は少し考えて


「あ、ボクここに来たことある!」


と言いました


「ママと遊びにここに来たの!それで、でも大きな音がして…その後は覚えてないの」


なんてことでしょう

少年は幽霊だったのです

それも自分が死んだことさえ知らない幽霊だったのです
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