流れ星に願いを込めて
少し考えて少年はリリィに尋ねた


「それじゃあボクは、どうしたらいいの?」

「…雲の上に行くの」


リリィにもよく分からないことだったが、聞いたことのあるセリフをリリィは言った


「そこに行けば、ママたちに会える?」

「ママたちには会えないわ…」

「じゃあ、ボク行かないよぉ」


しぶる少年に、リリィは困って続けます


「でも、そこに行かなかったら一生ママには会えないわ…」

「そうなの!!それじゃあ、そこに行けばいつかは会えるの?」

「そうね、きっと会えるわ…」

「それじゃあボク行く!!」


少年はそう言うとうれしそうに空を見上げる


「雲の上に行くんでしょ!そしたらお星さまがたくさんあるね!!お月さまに乗れるかな?」


そう言う少年の姿はいつの間にかすけ始めていました


「お姉さんも、いっしょに行く?」




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