流れ星に願いを込めて
その日は金木犀の香りが辺り一面を覆う

そんな秋の夜でした

リリィは今日も人間界に降りてきます

鈴虫が大合唱をしている

そんな土手にリリィは降り立ちました

うぅーんと伸びをすると、リリィはパタリとふかふかの草の上に寝転びました

金木犀の香りと鈴虫の音色にひたっていると

リリィは少し向こうで

月を見つめながら座っている少女に気づいたのでした
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