流れ星に願いを込めて
「私?私はサエよ」


彼女は冷たくそう言うと、再び空を見上げています

リリィはそこで、彼女の足に包帯が巻かれている事に気がついたのでした

その足を庇うように座る彼女は何だか寂しそうにも見えたのでした

リリィは不思議に思った事は口に出す主義です


「ねぇ、その足怪我したの?」


彼女は再びリリィをキッと睨みましたが、視線を落とすと、ため込んでいた事を言葉にしだしたのでした


「これは部活でやっちゃった怪我よ」


そう言って彼女は自分の足を見つめます


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