流れ星に願いを込めて
「その怪我、痛いの?」


元来、妖精であるリリィは痛みなんてものを知りません

それがどれほどの“痛み”があって、どんな種類の“痛み”があるのかも……


「痛いわ…」


彼女はリリィの問いに呟くように答えたのでした


「胸が張り裂けるように痛いわよ!」


リリィは首を傾げました

足を怪我しているのにどうして胸が痛いのか、リリィには分かりません


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