流れ星に願いを込めて
「長いリハビリをすれば走れるかもしれない……」

「それじゃあ…」


リリィが言いかけた言葉を途中で遮って、彼女は怒るように言いました


「それじゃあ、頑張ってリハビリしたらいいとか言わないで!!何も分かっていないくせに……。選手にとって休む事がどれほど大変な事か分かるの!?」


怒鳴られてリリィは何も言えなくなってしまいました


「1日休んだだけでも感が鈍るの……。頑張ってリハビリして治ったって、また前のようには走れないかもしれないのに!!」


彼女は膝を抱えたまま嗚咽を漏らしていました

そんな彼女を見て、リリィは突然草原を走りだしました


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