流れ星に願いを込めて
リリィはブランコをこぐのをやめて、彼を見ました

やはりその目には、何だか悲しいような、そんな光を見受けます


「あなたも、こんな時間に外にいたら危ないですよ」


そう言うリリィに、彼はフッと笑います

その間も、彼はずっと携帯電話を握りしめているので、リリィはそれが気になってその事を尋ねました

彼は少し驚いたような表情をすると、再びあの悲しいような瞳でリリィに言いました


< 33 / 51 >

この作品をシェア

pagetop