流れ星に願いを込めて
そんな彼女が、ある日全くグランドさえ見に来なくなったのです

学校には来るのだけれど、授業が終わればさっさと帰ってしまうのです

同じクラスという事もあって、仲の良かった彼は彼女の事が気になってしかたがなかったのでした

いつも強がって、本当は弱い彼女が、彼は気になってしょうがなかったのです

愛おしくて、力になりたいと思ったのでした


「でも、怖いんだ。すべてを伝えて拒絶されて、この関係にさえ戻れない事が…」


彼は携帯電話を開いたまま、画面と睨めっこする形で言いました


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