3月1日、君がいなくなる日。
6月28日、君と出会う日。
6月28日、雨が降っていた。


確か俺は、その日までが期末テストだった。


退屈で訳の分からないテストを終えて、俺はさっさと教室を出た。



お前と出会ったの、駅だったよな。



----「あの、傘、持ってないんですか」


平日の昼間だったから、人も少なくて、雨に濡れた俺は目立っていたんだろう。



「見たら、分かんだろ」



俺はそっぽを向いて答えたんだ。



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