孤独姫



家に着いた
早く親父の話を聞き
舞里を迎えに行かなければ


でも、


電話の時の
親父の反応を考えると


……嫌な予感がするんだ



「戻った」


「「おかえりなさい、若」」


「親父は」


「いつものとこです」


そう言われ
俺は親父の部屋へと向かった


「入るぞ」


「もう少し静かに来んか」


「早く話せよ」


「まぁ、少し落ち着け」


こんなときに
落ち着いてられっかよ


「先に行っておく」


急に改まった風に
声出しやがって…


「今回は組もだ」







……まじかよ







  樹音said終








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