孤独姫
「親父と話したことを簡単に話す」
僕の話が終わると
じゅんが
大樹さんと話したことを
説明し始めた
「まず、先々週親父に“2週間待て”と言われた」
全員で
じゅんの家に行った時のことですね
舞里ちゃんと大樹さんが
2人で話した内容を聞こうとしたときのですね
「それは、舞里がいなくなって1週間たってからっていう意味だったらしい」
……なるほど
でも、まだ1週間経てませんが
「だが、この約束は初めから守るつもりはなかったそうだ」
大樹さんらしいですね
「だから親父は今日話してくれた」
結構な時間話をしていたってことは
相当話し込んでいたのでしょうね…
「まず、今回の相手は組かもしれない」
「まじかよ…」
「どーしてー…」
樹壱と遥が
とっさにそう言った
それから
僕らは
じゅんが大樹さんから聞いてきたという
話を聞いた
舞里ちゃんは幼い時から
父親である組長から
ストレス発散の道具として扱われていたこと
舞里ちゃんの母親はなくなっていること
そのようなことを聞いているうちに
大体の予想がついてきた
舞里ちゃんは僕らのために
帰ることを選んだのかもしれないということが
慎哉said終