孤独姫
「遥、樹壱」
「何ー」
「なんだ」
おれが遥と樹壱を呼ぶと
少し気の抜けたような返事をした2人
「お前らには下の奴らの特訓を任せたい」
そう伝えると
遥と樹壱は
すぐに準備へと取り掛かった
この特訓というのは
俺の族だけでなく
他の奴らのとこもってことだ
だからこそ
準備も大事だし
何よりそんな大人数を一気にはできないから
計画を立てて行うことが大切になってくる
だから、2人に頼んだんだ
喧嘩の特訓に関しては
こいつらの右に出る者はいないだろう
「慎哉、俺は組の方に行ってくる」
「何かわかったらすぐに連絡します」
「あぁ、悪いな」
慎哉にそう伝えると
俺はすぐに
実家へ向けてバイクを飛ばした
舞里………
もう少し待っていてくれ
樹音said終