孤独姫




少しぐらいは話しをしても
怒られないかな…




舞里のために
ここまでしてくれる
この人たちのためにも





そして、







…舞里のためにも





「あ、あの…」


「どうかしましたか」


「舞里の昔のことは分からないけど、行きそうな場所は分かるかも……」


「どこだよ!!」


…樹壱少し怖いんだよな


「きーくん、落ち着いて」


「綺沙羅、どこです?!」


みんなの視線が集まる
みんな手を止めてまで
私の発言に期待してるんだ


「もしかしたら、なんだけどーーーー」


そう私が言うと


全員が顔を見合わせて
その場所へ向かう準備を始めた


「綺沙羅、行こう」


慎くんに手を引かれながら
私も、
みんなと一緒にその場所へと向かった




綺沙羅said終




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